人獣共通感染症コリネバクテリウム・ウルセランス感染症

 

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症 といつ人獣共通感染症はご存知でしょうか?
あまり聞かない感染症の名前ですよね。

 

このコリネバクテリウム・ウルセランス感染症 による死者が日本国内で初めて確認されたと報道されていますが
…ちょっと分かりにくいと感じたので簡単に紹介したいと思います。

 

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症 とは?

Corynebacterium ulcerans(コリネバクテリウム ウルセランス 以下 C. ulcerans)はジフテリア菌 (Corynebacterium diphtheriae) の近縁菌で、ジフテリア毒素をつくることがあります。ジフテリア毒素をつくるC. ulceransは、ジフテリア類似の症状を引き起こすことがあります。近年欧米諸国で注目され、日本においても問題となりつつあります。

出典元:NIID国立感染症研究所

 

ネコなど動物がもっているコリネバクテリウム・ウルセランス菌というジフテリア菌に似た菌が原因で引き起こされる感染症で、
動物経由で人間もかかる可能性がある感染症です。

 

 

日本では過去にあまり例をみない感染症で、2001年から2017年の間に国立感染症研究所に報告された事例は25例しかありません。
また今回(2018年1月15日)はじめてコリネバクテリウム・ウルセランス感染症での死者を確認しました。

 

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症の症状は?

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症にかかったネコの症状はどんな症状が出てくるのでしょうか?

【ネコ】コリネバクテリウム・ウルセランス感染症の症状

鼻水やくしゃみ、目やにが出るなど風邪をひいた時のような症状や元気がなくなるなど。
他にも皮膚炎、皮膚や粘膜潰瘍など皮膚が化膿したりすることもあります。

なかにはコリネバクテリウム・ウルセランス感染症に感染していても無症状の場合も報告されているそうです。

 

こんな症状が出て心配な場合にはかかりつけの動物病院で診察相談してみてくださいね!

*人間にうつることがクローズアップされがちですが、
感染症なので、当然ネコ同士(動物間)でもうつり、感染拡大する可能性もあります。

 

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症の人間への感染経路

コリネバクテリウム・ウルセランス感染菌が人間に感染する経路としては
コリネバクテリウム・ウルセランス感染菌を持っている動物からの感染です。

以前は牛の生乳が主として報告されていましたが、
最近では日本だけでなく海外でもネコや犬からの感染が確認されるようになっています。

 

*現時点(2018.1.15現在)では人間間での感染の報告は日本国内では報告されていません。

鼻水や唾液がくしゃみをした時や噛まれた時など飛沫によって感染する可能性があります。

 

 

≪注意≫

ネコから感染するからといって神経質になりすぎなくても大丈夫です。

過度のスキンシップを避けたり、
ネコと触れ合ったら手洗いやうがいなどをする普通の衛生管理を行うことで
コリネバクテリウム・ウルセランス感染症のリスクを軽減することができるそうですよ!

 

ネコがコリネバクテリウム・ウルセランス感染症にかかった時の治療は?

検査
抗菌薬投与の前に検査が行われます。
検査の前に問診が行われ、ネコの咽頭・皮膚・目ヤニから採取した検体を検査しコリネバクテリウム・ウルセランス菌かどうか診断する。

 

治療法

隔離入院をしながら抗菌薬(エリスロマイシンまたはクラリスロマイシン等のマクロライド系)を投与
2週間後に再度検査を行い完治したかどうか確認します。

 

 

多頭飼いの場合には、1匹だけ治療ではコリネバクテリウム・ウルセランス感染症の完治が難しいので
症状が出ていない場合でも他のネコ(や動物)も検査を行い、コリネバクテリウム・ウルセランス菌が保有されていたら同時に治療を行う

と、いうような治療法が推奨されています。

以上が調べた結果です、

 

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症は人間にもうつる病気ですが、
過剰に真剣質になる必要はなさそうですね。

ネコやあなた自身を守るためにも
ネコの外出は避けて完全室内飼いやワクチン接種など定期的な予防接種、
ネコと触れ合った時には、しっかりと手洗いをするなどで
コリネバクテリウム・ウルセランス感染症にかかるリスクを軽減させることができるので忘れずに手洗いを行いましょう!

参考
厚生労働省

東京都動物愛護相談センター

NIID国立感染症研究所