
ネコが吐いた後を観察していると
走り回ったり、毛づくろいしたり
表情もいつもと変わりなく元気!
おう吐物を見ても、毛玉が原因でもないし
元気な様子だから病気でもなさそう…
いったい何が原因で吐いたのか分からない時があります。
ネコって元気なのにどうして吐くの?
実はこのように生え代わりの季節で抜け毛が多い訳でもないのに
頻繁に吐いているネコはわりと多くいます。
おう吐したものをチェックしても
毛玉もないですし
食べたフードがそのまま固形で出ている時もあれば
胃液だけのときもある
ウンチのチェックをしても特に便秘でもない
食欲もしっかりと食べているので大丈夫。
普段の様子を見ても元気な様子だし…と全く原因が分からないけれど、吐く。
飼い主にしてみたら心配ですし、頻繁にところかまわずに「カコッ、カコッ…グエェェェ」とされるのは掃除が面倒くさいですし、
気がづかずに踏んずけてしまう可能性もあるので
原因を知って、どうにかしたいと思いますよね。
ネコが毛玉や病気以外で吐く原因
ネコが病気や毛玉以外に元気なのに吐く原因として考えられることがいくつかあります。
- 食べているものにアレルギー源がある
- 油分が多いフードを食べている(特に高齢猫には避けた方がいいです)
- 食事以外におやつを普段からよく食べている
- 高齢猫に若い猫向けのフードを与えている
- フードの粒が大きい
- フードが硬いのに噛まずに飲み込んでいる
- ネコ草を食べずにドライフードをネコ草の代わりにしている
- 虫を食べている(その子の食のクセで虫を食べている場合があります)
- 元々消化酵素が少ない
- 食べ過ぎているだけ
- 暴れ過ぎ(若いネコに多く見られます)
- お腹が空きすぎた
以上が元気なのによく吐く理由として考えられます。
まずはネコの様子を観察して
どんな時に吐くかチェックしてみましょう。
食事の面からネコが吐く理由を考える
元気でよく遊んでいるのに食事の後には吐く場合や
何か特定の物を食べた後には必ずきまって吐く場合には
アレルギーが理由かもしれません。
吐く食べ物が分かる場合にはその食べ物は欲しがってもあげないようにしましょう。
キャットフードはそれぞれのメーカーによって
使われている素材や添加物が変わってきます。
それに粒の硬さや大きさも異なっています。
ネコによって好みがあるとは思うのですが
おう吐物を観察して、粒がほぼそのままで出ているのであれば
硬いのに噛まずに飲み込んでいることが理由と予想できるので
少し小さめのキャットフードに変えてみるのもいいと思います。
特にキャットフード以外に吐く食べ物がないという場合には
キャットフードに含まれている添加物や素材にアレルギーがあることが考えられます。
獣医さんでアレルギーの検査をしてもらうと何にアレルギーがあるのかが分かります
でも、アレルギー検査は金額的に高いので最終手段として考えて、
まずはいつも食べているキャットフードをナチュラル系や無添加のもの、違う素材のものに変えてみるのもいいと思います。
添加物を受け付けないネコも少なくないので
ナチュラル系や無添加フードがおすすめです。
手作りをするのもいい方法だと思いますが、徐々に慣らさないと食べてくれません。
キャットフードを変えた場合にはすぐ変化は見られないので最低でも3か月は変更したフードを与えて様子をみてみましょう。
ネコが吐くことはフードを変えたら解消するの?
ネコの吐き癖で悩んでいるケースで食べているキャットフードを変えたら解消している場合が多いです。
でも、ネコは食べ物の好みがわりとうるさい方ですよね。
気に入らないものは絶対に食べない!
好みの食事がでるまで断固としてハンストを起こすこともよくあることです。
お腹が空いたら食べるだろうと思っても
頑固なネコはどれだけお腹が空いても絶対に食べようとしないので、まずは食べてくれるフードを探して、そのフードで吐かないか、排便排尿の状態、アレルギーは大丈夫なのかチェックをしながらキャットフードを変えてみましょう。
実際、うちのネコはいったんは手作りネコご飯を食べてくれたのですが
だんだんと気に入らなくなってようでハンストを起こしたことがあります。
全く食べてくれずにまた一から食べてくれるキャットフードで吐かずに、排便排尿の状態も問題なく、アレルギー反応も起こさないものを探すのには苦労しました。
高齢猫(老猫)が吐く理由
シニアと言われる年齢のネコは若いネコとは違った栄養が必要です。
シニアの年齢は8~9歳です。人間でいうと60歳以上とイメージしてください。
シニア(高齢)猫になると基礎代謝や運動量が落ちてきていますし、消化吸収の機能も落ちてきています。
若いネコ向けのフードを食べていると脂質が多いため内臓に負担をかけて吐く原因になってしまうだけでなく、必要な栄養もとれないので、シニア用のフードに変えてあげてください。
それでも改善しないようなら消化酵素を少し足してあげるのもいい方法だと思います。
暴れ過ぎて吐く
これは若いネコに多く見られる吐き方です。
勢いよくガツガツと食べたり、食後に暴れ過ぎて食べたものを消化できないままに吐き出しています。
そのままおう吐物を再度食べようとする場合があるので、
吐いたらすぐに片づけて、お腹を休めさせましょう。
1回に食べる量を減らしてみたり、キャットフードを変えたりすることで解消できます。
空腹過ぎて吐く場合
お腹が空いている時間が長すぎる場合に消化液を吐くことがあります。
おう吐した後にスッキリとして元気そうな様子が見られる場合には、食事をあげる時間を見直してみましょう。
うちのネコを観察していると、しっかりと食べるのは朝と晩の2回ですが、
それ以外にもおやつ的な感じで少量だけ食べています。
自分で食事の量をコントロールできる場合にはちょこっとだけフードを置きエサをしてもいいと思いますが、
食べ過ぎて吐くネコの場合には飼い主が食事の量をコントロールしてあげてください。
食べ過ぎて吐く場合
上記にも書きましたが、食事の量を飼い主がコントロールしないと
あったらあるだけ食べて吐くことがあります。
この場合には、1回にあげるフードの量を調整するといいと思います。
でも、1回の量を減らすだけにすると、
ネコが空腹になって、食事の時に大急ぎで食べて吐いたり、
1日に何度も「お腹空いたアピール」を繰り広げたりするので
1日のトータルの量は減らさずに
1回の量を減らして、食事の回数を増やして様子をみるのもいいと思います。
消化酵素が少ないので吐く場合
人間でも元々胃腸の弱い方がいるようにネコでも消化酵素が少ないこがいます。
消化酵素というと難しくな考えがちですが、簡単に言えば胃腸が弱いネコがいるということです。
そんなネコが消化しずらいものを食べているとネコの胃腸は一生懸命に消化しようと頑張りますが、だんだんと胃腸が疲れてきます。
そうなるとよく吐いてしまいます。
消化酵素が少ないことが吐く原因と考えられる場合には消化しやすいフードに変えて上げたり、食べる量を調節してあげてください。
他にも消化酵素のサプリがあるので与えて様子をみるのもいいですね。
特に手作りごはんを食べてくれているネコの場合には消化酵素のサプリはいいそうです。
このようにネコが吐くことが多いけど元気な時の吐く理由が考えられます。
うちのネコは吐くけど元気な場合はどんな理由があるのか特にアレルギーや消化酵素の問題、高齢猫の場合には重要なことなのでしっかりと様子をみて対処してあげてください。